心臓リハビリの初回評価は何から始める?|評価項目・優先順位・初回評価表【新人PT向け】

心大血管リハビリ

CARDIAC REHABILITATION / FIRST ASSESSMENT

検査を増やす前に、
「今日は何を判断するか」を決める。

心臓リハビリの初回評価を、情報収集 → 安全性の確認 → 必要な評価 → 次の判断の順で整理します。

初めて心臓リハビリを担当すると、「心エコーはどこを見る?」「握力や歩行テストは初日から必要?」「どこまで離床してよい?」と、確認したいことが一度に増えます。

初回評価の目的は、検査項目をすべて埋めることではありません。患者さんの現在の状態を捉え、安全に実施できる活動と、次に確認すべき課題を明らかにすることです。

この記事の結論
  • 最初に、病期・治療経過・医学的安定性・医師の指示を確認する。
  • 急性期では、許可された活動への反応と基本動作・ADLを優先する。
  • 運動耐容能検査や詳細な身体機能測定は、状態・目的・実施条件を確認して選ぶ。
  • 初回評価表には、測定値だけでなく実施条件・中止理由・未確認情報・次の判断を残す。

対象:成人の心血管疾患患者を担当する新人・若手理学療法士。特に入院中の心不全患者を例に説明します。外来、急性冠症候群、心臓手術後では確認項目が異なります。この記事と評価表は教育用の整理案であり、ガイドライン公認の評価票や、開始可否を自動判定するツールではありません。個別の医師指示・院内手順を確認して使用してください。

  1. 心臓リハビリの初回評価で判断したい3つのこと
    1. 安全に関われる条件
    2. 生活上の課題
    3. 次に確かめること
  2. 心臓リハビリのカルテ情報収集|確認項目と判断のつなげ方
    1. 不足情報は「空欄」ではなく、次の確認事項として残す
  3. 初回評価の安全管理|開始前・実施中・終了後に分けて確認する
    1. 開始前:医学的な再評価を優先する状況
    2. 実施中:測定値と症状を同時に見る
    3. 終了後:回復過程までが初回評価
  4. 身体機能・ADL・運動耐容能|初回に行う評価の優先順位
    1. 筋力があることと、安全に歩けることは同じではない
    2. CPX・6分間歩行試験は、初回全員の必須検査ではない
    3. 同じ条件で再評価できるようにする
  5. 心不全・心筋梗塞・心臓手術後で、初回評価の焦点は変わる
  6. 仮定症例|心不全患者の初回評価をどう組み立てる?
    1. 1.この情報だけでは、歩行まで進めるとは決められない
    2. 2.初回の問いを絞る
    3. 3.許可と安定性を確認した後、活動の反応を観察する
    4. 4.次回に残す評価を明確にする
  7. 心臓リハビリ初回評価表|情報を「次の判断」に変えるチェックリスト
  8. 初回評価の記録・申し送り|測定値だけで終わらせない
  9. 確認問題|心臓リハビリ初回評価の考え方を整理する
  10. 心臓リハビリの初回評価でよくある質問
    1. 初回から握力やSPPBを測定するべきですか?
    2. 心拍数が上がらなければ、負荷は低いと考えてよいですか?
    3. 初回にすべて評価できなかった場合はどう記録しますか?
    4. この初回評価表を、そのまま院内の開始基準にできますか?
  11. まとめ|初回評価は「次に何をするか」を決めるために行う
  12. 次に学びたい方へ
  13. 【参照元】

心臓リハビリの初回評価で判断したい3つのこと

01

安全に関われる条件

今日の病態、治療、安静度、監視条件を確認し、医療チームと実施範囲を共有します。

02

生活上の課題

起き上がり・移乗・歩行で何が難しく、どの程度の介助や環境調整が必要かを整理します。

03

次に確かめること

活動後の反応、未実施の検査、退院生活の課題を挙げ、再評価と報告につなげます。

心リハは運動療法だけで完結しません。2025年心不全診療ガイドラインでは、多職種で協調する包括的な支援が重視されています。初回から、生活背景・自己管理・退院後の継続可能性にも目を向けます。[2:pp.180–181]

この記事で提案する整理方法

「安全条件 → 活動の反応 → 生活の課題 → 次の判断」という順序は、ガイドラインの内容を初回担当者が扱いやすくするための臨床的な整理案です。この順序自体の有効性を検証した研究に基づくものではありません。

心臓リハビリのカルテ情報収集|確認項目と判断のつなげ方

値を転記するだけでなく、「変化」「測定時点」「治療との関係」を確認することが大切です。診断名が同じでも、増悪直後と代償後では初回に行う評価が異なります。

カルテ情報を、評価の目的に結びつけるための整理案
項目確認する情報評価へのつなげ方
診断・病期・治療主疾患、発症・入院・手術日、増悪要因、治療内容、前日からの変化急性期の離床評価か、状態安定後の運動処方評価かを区別する。
医師指示安静度、許可された活動、個別の管理範囲、監視方法、報告先「リハ依頼あり」だけで歩行や負荷試験まで許可されたとは判断しない。
循環・呼吸血圧・心拍数・呼吸数・酸素化の推移、安静時症状、酸素療法、心電図所見安静時の基準値を把握し、姿勢や活動による変化と比較する。
心エコー・画像LVEF、弁膜症、右心系の評価、医師の所見、肺うっ血などLVEFだけで安全性や歩行能力を決めず、病態・症状・治療経過と合わせる。
うっ血・体液管理呼吸困難、浮腫、体重推移、尿量・水分出納、利尿治療、BNP/NT-proBNPの推移残存うっ血や体液変化を医療チームと確認する。BNP単独の値を開始許可にしない。
血液検査・併存症Hb、腎機能、電解質、炎症、血糖、肺疾患・運動器疾患・神経疾患など活動を制限する要因や、医師への確認が必要な異常・変化を整理する。
薬剤・デバイスβ遮断薬、利尿薬、血管拡張薬、強心薬・昇圧薬の投与状況、PM/ICD/CRT、点滴・ドレーン心拍・血圧反応や離床条件に関係する情報を確認する。薬の調整は処方医が判断する。
入院前の生活移動方法、ADL、階段、仕事、家族の支援、転倒歴、患者さんの希望入院前と現在の差を捉え、退院後に必要な活動を具体化する。

薬剤・検査値の詳細な解釈や個別の管理目標は、診療記録・主治医・担当看護師等と確認します。上表は検査値から診断を確定するための表ではありません。

不足情報は「空欄」ではなく、次の確認事項として残す

例えば、「病棟内歩行の許可未確認」「植込み後の上肢動作制限未確認」「最近の体重減少の評価は医療チームへ確認」と記載します。分からないことが見える記録は、次の担当者の判断にも役立ちます。

初回評価の安全管理|開始前・実施中・終了後に分けて確認する

2021年心リハガイドラインは、早期離床に際して循環・呼吸・意識・疼痛・治療機器・スタッフ体制などを確認しています。2025年心不全ガイドラインも、病態と血行動態に配慮した段階的な離床を位置づけています。[1:pp.85–86][2:pp.180–181、183]

開始前:医学的な再評価を優先する状況

積極的な離床・運動を進めず、医師・看護師へ確認する例
  • 新たな胸痛、安静時の呼吸困難増悪、意識状態の変化がある。
  • 循環動態が不安定、治療や呼吸補助が増強されている、活動に関する指示が不明である。
  • 体位変換だけで著しい症状や血圧変動が生じる。
  • 新たな危険な不整脈・虚血を疑う所見、活動性出血、その他の急性病態が疑われる。
  • ライン固定、介助人数、監視・緊急対応体制などの安全条件が確保できない。

これは重要な確認例であり、禁忌の完全な一覧ではありません。補助循環や静注強心薬の使用自体を一律の禁忌とはせず、安定性・機器・専門チームの管理条件に基づいて判断します。

実施中:測定値と症状を同時に見る

許可された範囲の姿勢・動作に対して、血圧、心拍・リズム、呼吸数、SpO₂、胸部症状、息切れ、疲労、めまい、冷汗・顔色、反応や理解を確認します。数値が許容範囲でも、症状や全身状態の変化を優先して評価します。

中止・報告の考え方

新たな胸痛、失神・前失神、強い呼吸困難、冷汗・著しい顔色変化、症状を伴う血圧低下、新たな危険な不整脈や虚血を疑う変化、個別指示の範囲を外れる反応があれば、評価・運動を中止し、安全な体位で再評価して医療チームへ報告します。意識障害や循環・呼吸の急変では、院内の緊急対応手順を直ちに開始します。

心拍数・血圧・SpO₂の一つの値を、全疾患・全病期共通の中止基準として扱わないことが大切です。運動負荷試験の基準を、そのまま急性期の離床へ転用しないようにします。

終了後:回復過程までが初回評価

安静時に近い状態へ戻るまでの症状・循環・呼吸反応を確認し、酸素条件、介助量、実施時間・距離、中止理由、回復の経過を記録します。許可された活動でも予想外の反応があれば、次の負荷を増やす前に再評価・報告します。

報告では「いつ・どの活動で・どんな症状と変化があり・中止後どうなったか」を伝えます。症状を伴う低血圧などの原因は、体液変化・薬剤・不整脈・虚血等を含め医療チームで鑑別し、単一所見から確定しません。

身体機能・ADL・運動耐容能|初回に行う評価の優先順位

2021年心リハガイドラインでは、筋力、歩行、バランス、SPPB、運動耐容能など、複数の評価方法が整理されています。「心リハだから全員に同じ検査」ではなく、判断したいことから選択します。[1:p.20、表6]

場面優先する評価選択時の注意
急性期・離床開始時安静時所見、許可範囲の姿勢変換・基本動作、症状・バイタルの反応、介助量検査完遂より安全性を優先。許可範囲を超える歩行・負荷試験は行わない。
状態安定後・病棟ADL拡大移乗・歩行の質と介助量、下肢機能、必要に応じ握力・膝伸展筋力・歩行速度・SPPB等最大努力の測定や反復動作も負荷になる。患者の状態と施設手順を確認する。
運動処方・退院支援適応があればCPX、6分間歩行試験、実生活の活動、自己管理・継続の条件病態の安定、医師の判断、監視・実施環境を確認し、標準化した方法で行う。

筋力があることと、安全に歩けることは同じではない

動作の介助量だけでなく、息切れや疲労が出る条件、歩行補助具、方向転換、疼痛、理解・注意、休憩の必要性も観察します。「歩ける/歩けない」の二択にせず、どの条件なら、どの活動を実施できたかを残します。

CPX・6分間歩行試験は、初回全員の必須検査ではない

CPXは運動耐容能や運動時反応を評価し、運動処方につなげる方法です。6分間歩行試験も、歩行を用いた負荷を伴う検査です。急性増悪直後の初回離床で、一律に実施するものではありません。

β遮断薬投与、心房細動、ペースメーカーなどでは、心拍数だけを用いた強度設定が難しい場合があります。症状・自覚的運動強度・血圧・心電図や、適応があればCPXの結果を組み合わせます。年齢予測最大心拍数だけで初回負荷を決めないようにします。[1:p.29]

同じ条件で再評価できるようにする

酸素投与、補助具、介助、靴、距離、休憩、測定方法などを明記します。条件が変わった場合は、数値だけの比較で改善・悪化を判断しないことが重要です。

心不全・心筋梗塞・心臓手術後で、初回評価の焦点は変わる

対象追加して確認したいこと初回の焦点
心不全増悪からの回復経過、うっ血・体液管理、循環・呼吸の安定性、入院前からの機能低下現在の病態と許可範囲に合う活動への反応を確認する。
急性冠症候群・心筋梗塞再灌流治療と経過、虚血・不整脈・合併症、穿刺部と活動制限、離床プロトコル主治医の計画に沿い、活動時の症状・循環・心電図反応を確認する。
心臓手術後手術内容、低心拍出の評価、呼吸状態、出血・ドレーン、疼痛、創部・動作の指示循環・呼吸の安定と手術固有の条件を確認して離床する。[1:p.50]
デバイス植込み後植込み時期、機器設定、医師からの制限、創部、治療作動に関する管理情報上肢動作・負荷の条件を確認する。自己判断で機器設定を変更しない。

上表は確認の焦点を示す概要です。各疾患の詳細な開始・進行・中止基準を網羅するものではありません。大動脈疾患、重症弁膜症、補助循環・移植等は、疾患・機器に特有の指示と専門チームの管理が必要です。

仮定症例|心不全患者の初回評価をどう組み立てる?

教育用の架空症例

80歳代。急性心不全で入院し、利尿治療中。LVEF 35%。入院前は屋内歩行自立。酸素投与中で、ベッド上では目立つ呼吸困難を訴えていない。リハビリ依頼が出ているが、活動範囲と直近の血圧・尿量・体重推移は未確認。

1.この情報だけでは、歩行まで進めるとは決められない

「LVEFが低いから歩行不可」「安静時に苦しくないから歩行可能」とは判断できません。医師の指示、循環・呼吸の推移、残存うっ血、薬剤・酸素療法の変更、症状、現在の基本動作を追加確認します。

2.初回の問いを絞る

例えば、「許可された姿勢・動作に耐えられるか」「入院前と比べてどの動作が難しくなったか」「病棟での移動方法をどう共有するか」を初回の問いにします。

3.許可と安定性を確認した後、活動の反応を観察する

端座位までの許可を確認できた場合は、その範囲で基本動作・介助量・症状・循環呼吸反応を評価します。症状を伴う血圧低下や新たな異常が生じたら中止し、回復の経過を確認して報告します。症状がないことだけを理由に、許可範囲を超えてステージを進めません。

4.次回に残す評価を明確にする

活動範囲が拡大し、医学的に安定した段階で、歩行、下肢機能、運動耐容能などから必要な評価を追加します。初回に未実施の検査は、「なぜ未実施か」「いつ・何を確認して実施するか」まで記録します。

この症例は思考過程の例示です。実患者の開始可否・具体的負荷量は、ここにない治療経過・症状・監視条件などで変わります。

心臓リハビリ初回評価表|情報を「次の判断」に変えるチェックリスト

施設の様式へ転記・調整して使うための原案です。各項目は「確認済み/未確認/該当なし/未実施」を区別してください。チェックの数や合計点で開始可否を判定する表ではありません。

初回評価表〈教育用・独自作成〉
区分確認・記録する内容記載欄
基本情報診断、発症・入院・手術日、評価日時、病期、担当者
治療経過現在の治療、前日からの変化、薬剤・呼吸補助・機器
実施条件医師指示、許可活動、監視条件、個別中止・報告条件、確認先
安静時所見症状、血圧、心拍・リズム、呼吸数、SpO₂、酸素条件、意識・理解
病態の確認循環・呼吸の安定性、うっ血・体液管理、画像・検査の要点と推移
生活・希望入院前ADL、移動方法、家屋・支援、本人の困りごとと目標
今回の活動姿勢・動作、時間・距離・回数、補助具、介助量と理由
活動時の反応症状、血圧、心拍・リズム、呼吸数、SpO₂、疲労、測定時点
終了後の反応回復までの経過、測定時点、残存症状、中止理由、報告内容
身体機能・ADL実施した評価、測定条件、困難な活動、病棟での介助・移動条件
未確認・未実施不足情報、未実施理由、確認先、追加評価の条件
次の判断今回の解釈、医療チームへの確認、次回の課題、再評価・報告の条件

本記事のページ上に実患者の氏名や医療情報を入力する仕組みは設けていません。実務では施設が許可する記録環境を使用してください。

初回評価の記録・申し送り|測定値だけで終わらせない

記録は「何をしたか」に加えて、どの条件で、どんな反応があり、次にどう判断するかまで残します。

架空症例の記載例〈医師指示と安定性確認後〉

S:「座ると少し疲れる。家ではトイレまで一人で歩いていた。」

O:端座位までの許可を主治医へ確認。指示どおりの酸素条件で、起き上がりを軽介助、端座位を見守りで実施。活動前・端座位中・終了後の血圧、心拍・リズム、呼吸数、SpO₂を各測定時点と合わせて記載。疲労の程度、保持時間、回復の経過も記録する。歩行は許可範囲外のため未実施。

A:今回の許可範囲では、新たな胸部症状や指示範囲を外れる反応は認めなかった。ただし、この結果から歩行や持続運動の耐容性までは判断できない。起き上がりの介助要因と、疲労の回復過程を継続評価する。

P:病棟には今回実施した活動条件と介助量を共有。活動範囲の拡大は医療チームに確認し、許可後に移乗・歩行評価を検討する。次回前に循環・呼吸、症状、治療変更を再確認する。

例示では測定値を省略しています。実際のカルテには実測値・酸素条件・時点・症状・実施量を記載してください。「問題なし」だけでは、代行者が実施条件を再現できません。

確認問題|心臓リハビリ初回評価の考え方を整理する

答えを考えてから、各項目を開いて解説を確認してください。

問題1:安静時に息切れがなく、リハ依頼もある。すぐ6分間歩行試験を行ってよい?

答え:この情報だけでは判断できません。活動範囲の指示、病態と治療の安定性、負荷試験の適応、監視・実施条件を確認します。リハ依頼と、個々の負荷試験の実施許可を同じ意味として扱わないことが大切です。

問題2:LVEFが低い患者と保たれた患者では、LVEFだけで歩行開始を決められる?

答え:決められません。病期、循環・呼吸、症状、うっ血、治療経過、医師指示、動作能力などを合わせて判断します。LVEFは重要な情報の一つですが、初回活動の安全性を単独で示す値ではありません。

問題3:端座位を実施できた。「端座位問題なし」と申し送れば十分?

答え:実施条件と反応の情報が不足しています。酸素条件、介助量、保持時間、症状、循環・呼吸の反応、回復、次回の確認事項を残します。今回の端座位の結果を、そのまま歩行可能という判断に広げないことも重要です。

心臓リハビリの初回評価でよくある質問

初回から握力やSPPBを測定するべきですか?

全員に一律で実施する必要はありません。何を判断するための測定かを明確にし、医学的安定性と実施条件を確認します。急性期で検査負荷が適切でない場合は、許可範囲の基本動作や介助量を優先し、詳細な測定を後日に計画します。

心拍数が上がらなければ、負荷は低いと考えてよいですか?

心拍反応は薬剤や不整脈、デバイスなどの影響を受けます。心拍数のみで負荷を判断せず、症状、自覚的運動強度、血圧、心電図などを合わせて確認します。[1:p.29]

初回にすべて評価できなかった場合はどう記録しますか?

実施しなかった理由と、追加評価の目的・条件を記載します。状態に合わせて評価を段階的に追加することと、必要な情報を確認し忘れることを区別しましょう。

この初回評価表を、そのまま院内の開始基準にできますか?

この表は情報を整理するための原案であり、妥当性を検証した開始判定基準ではありません。院内で使用する場合は、循環器医・看護師・心リハチームと項目や記録方法を調整し、施設の手順と整合させてください。

まとめ|初回評価は「次に何をするか」を決めるために行う

心臓リハビリの初回評価では、医学的な条件と患者さんの生活をつなげることが重要です。情報収集、安全性の確認、必要な評価、記録・再評価を一つの流れとして捉えましょう。

  • 病名やLVEFだけで実施範囲を決めない。
  • 急性期の離床評価と、運動耐容能検査を区別する。
  • 測定値だけでなく、条件・症状・回復・不足情報を残す。
  • 初回で分かったことと、まだ判断できないことを分ける。
根拠とこの記事の限界

包括的心リハ・個別的運動療法はガイドラインに位置づけられていますが、推奨とエビデンスは病期・対象・介入で異なります。2025年心不全ガイドラインの早期離床・個別的運動療法・多職種介入は推奨クラスI、B-NRです。回復期の運動療法の根拠を、そのまま不安定な急性期へ適用できません。本記事の優先順位・初回評価表・記録例・問題は教育用の独自整理で、評価表自体の安全性や予測精度は検証されていません。[2:p.183、推奨表81]

【参照元】

本記事は次のガイドラインを参照し、評価の流れと記録様式を独自に整理しました。学会の図表・評価票を転載したものではありません。資料確認日:2026年10月11日。

  1. 日本循環器学会/日本心臓リハビリテーション学会.2021年改訂版 心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン.
    学会公開PDF
    確認箇所:印字pp.20、29、49–50、85–86(PDF通しページも同じ)。表6、表15–17、表37、図12、表39、表74–75と本文。身体機能評価、強度設定、病態管理、術後・早期離床の条件を確認。
  2. 日本循環器学会/日本心不全学会.2025年改訂版 心不全診療ガイドライン.
    学会公開PDF / 正誤表
    確認箇所:印字pp.180–181、183(PDF通しページも同じ)。包括的心リハ、早期運動、図48、推奨表81。補足照合:公式英語版(DOI:10.1253/circj.CJ-25-0002)。
作成時に確認した保管資料とPDFの確認状況

元PDF:視覚的に確認済み(該当ページ・図表を提示)。

obsidian_g・ZoteroSyncを指定して検索しましたが、該当フォルダと対応Markdown/OCRファイルは今回の検索では特定できませんでした。関連語検索で取得した元PDFのテキストからページを特定し、そのページ画像で本文・図表・注釈を確認しました。対応Markdownは未使用。保管リンクは共有設定により閲覧が制限される場合があるため、一般読者向けには上記の学会公開PDFを案内しています。

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