はじめに
運動処方の基本はFITT!🏃
心臓リハビリテーションは、心臓疾患を持つ人々が健康な生活を送るための重要なプログラムです。
その中でも、運動処方は特に重要であり、患者さんの心臓機能を改善し、リスクを軽減するための基本的なアプローチです。
このブログでは、心臓リハビリテーションにおける運動処方の基本についてお話ししていきます。
心臓リハビリテーションの概要
心臓リハビリテーションは、心臓疾患の治療や管理において包括的なアプローチを提供するプログラムです。
心臓リハビリテーションには、運動療法、栄養指導、ストレス管理、教育プログラムなどが含まれます。
これらの要素は、患者さんが心臓疾患と共に健康的な生活を送るための支援を提供します。
なぜ運動処方は重要性なの?
運動療法は心臓リハビリテーションにおいて中心的なプログラムであり、安全かつ効果的に取り組むことが重要です。
心臓リハビリはその他疾患別リハと比較すると急変リスクが高いと思われます。特に急性期においては運動負荷をきっかけに状態の変化、最悪の場合緊急的な処置が必要なほどになる可能性もあります。
また、運動によるプラスの影響を最大限に引き出すためには、個々の状況に応じて根拠に基づいた運動処方が肝要です。
高負荷すぎても上記で述べたように急変リスクが上がりますし、低負荷すぎても運動療法効果が薄れてしまいます。
したがって、
症例に応じた負荷量設定が必要不可欠。
運動処方の基本原則
運動処方には、適切な強度、頻度、時間、および種類を選択するための基本原則があります。
これらの要素は患者さんの個々のニーズや能力に合わせて調整されます。運動は段階的に進められ、患者さんの快適な範囲内で行われる必要があります。
FIIT(頻度・強度・時間・種類)
- Frequency (頻度)
- Intensity (強度)
- Time (時間)
- Type (種類)
上記の頭文字をとってFITTと呼ばれます。
推奨されている頻度→週3回以上、できれば毎日。
推されている強度→CPXやKarvonen法で設定。
推奨される時間→準備体操等含めて20分〜60分。
推奨される種類→最初は有酸素運動を主体に実施。
運動強度の設定方法
- 最高酸素摂取量(peak VO2)の40〜60%
- 嫌気性代謝閾値(AT)を用いた方法(AT地点のTHR、AT-1分前のWatts数等)
- Karvonen法を用いた方法
- ボルグスケールを用いた方法
- THRを安静時+30bpm(β遮断薬内服ある場合は安静時+20bpm)とした方法
フォローアップと調整・個別化
さんさん運動プログラムは定期的に評価され、必要に応じて調整されます。患者の進捗状況や症状の変化に基づいて、医療チームは運動処方を適切に修正します。
さんフォローアップの過程では、患者とのコミュニケーションも重要であり、運動プログラムの効果を確認し、必要な調整を行います。
さんまた、運動処方は患者の個々の状態や能力に応じてカスタマイズされます。医療チームは、患者の健康状態、医学的履歴、および目標を評価し、最適な運動プログラムを設計します。運動処方は患者の進捗状況に応じて定期的に見直されます。
まとめ
心臓リハビリテーションにおける運動処方は、心臓患者が健康的な生活を送るための不可欠な要素です。
さんさん適切な運動プログラムは心臓機能を改善し、リスクを軽減するだけでなく、患者の生活の質を向上させる助けとなります。医療チームとの協力により、個々の患者に適した運動処方が提供され、効果的なリハビリテーションが実現されます。