心臓リハビリテーションにおける理学療法士の重要性

かず
かず

こんな人にオススメの記事になります。

✔️心リハにこれから携わる方。

✔️心リハに興味がある方。

✔️循環器疾患・心臓リハビリについて勉強中の学生さん。

はじめに

日本では、昭和50年代から現在までの死因のトップは癌

高齢者では第2位の心疾患と脳血管疾患とを合わせた循環器病による死因者数は

匹敵しており、後期高齢者に限ると癌を上回っています。

また、我が国において、現在心不全の患者さんは120万人いると言われているますが、少なくとも2035年までは増加し続け132万人程度になると推定されています。

心不全療養指導士 認定ガイドブックより

心臓疾患や心不全などの症状を抱える患者さんは、その症状に対処し、生活を改善するために適切なリハビリテーションプログラムを必要とします。

心臓リハビリテーションは、心臓疾患の管理と予防において不可欠な要素ですが、その中で理学療法士は重要な役割を担います。

この記事では、ざっくりと僕が思う心臓リハビリテーションにおける理学療法士の必要性や役割について話します。

1.心臓リハビリテーションの概要

心臓リハビリテーションは、心臓疾患を持つ患者の身体的、心理的、および社会的な側面を改善し、生活の質を向上させるための包括的なプログラムです。

一般的に、心臓リハビリテーションプログラムには、運動療法、教育、栄養指導、ストレス管理などが含まれます。これらの要素は、患者が健康的な生活習慣を獲得し、再発を防ぐのに役立ちます。

2. 理学療法士の役割**

心臓リハビリテーションプログラムにおいて、理学療法士は不可欠な役割を果たします。

そんな理学療法士の主な役割は、運動療法を通じて患者の身体機能を改善し、心臓機能を回復させることです。

具体的には、以下のような活動が含まれます。

運動プログラムの設計と実施

理学療法士は、患者さんの個々のニーズ、客観的指標に基づいて運動処方を作成し、患者さんの状態に合わせた運動プログラムを設計し、監督します。

これを監視型運動療法といいます。

これには、有酸素運動やレジスタンストレーニング(抵抗運動)などが含まれます。

運動は心臓機能を向上させ、身体的な強度と持久力を高めるのに役立ちます。

(厳密には、左室駆出率などの心機能改善よりは骨格筋などの末梢への効果が主たる要因。)

心臓モニタリング

運動中に心臓の状態を監視することは重要です。

理学療法士は、心拍数や血圧などのバイタルサインを定期的に測定すると共に、身体活動中の心電図モニター等をチェックしながら異常が生じていないかモニタリングすることで患者さんの安全性を確保します。

必要に応じて、運動負荷量・プログラムの調整し医師への報告が必要な場合があります。

患者教育

理学療法士はまた、患者さんやそのご家族に対して、心臓疾患に関する情報やリスク因子の管理方法について教育を行います。

これにより、患者さんが自身の健康を管理し、リスクを軽減するための能力が向上します。

理学療法士の専門知識とスキル

心臓リハビリテーションにおける理学療法士の役割は、専門知識とスキルに基づいています。

そのため、患者の個々のニーズに合わせた適切なケアを提供することができます。

結論

  • 心臓リハビリテーションにおける理学療法士の必要性は高いです。
  • 特に、運動処方に基づいた運動プログラムの設計と監視、患者教育、安全性の確保など、多岐にわたる役割を果たします。
  • 理学療法士の専門知識とスキルは、患者の回復と健康の改善に不可欠です。
  • したがって、心臓リハビリテーションプログラムには、理学療法士の積極的な参加と貢献が欠かせません。

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