報告・相談がない後輩への指導に悩んだ話「やろうと思ってました」にどう向き合うか

日記
報告・相談がない後輩への指導に悩んだ話|「やろうと思ってました」にどう向き合うか
中間管理職の現場メモ

報告・相談がない後輩への指導に悩んだ話
「やろうと思ってました」にどう向き合うか

指導してもなかなか伝わらない。そんな時に立ち止まって考えたこと。

中間管理職という立場になると、自分の業務をこなすだけでなく、後輩や部下の育成という役割も求められます。私自身、現場で後輩指導を担当する中で、正直「これはしんどいな」と感じる場面が何度もありました。

今回は、私が実際に経験した後輩指導での苦労と、その中で「投げやりにならずにどう向き合うか」を考え直すきっかけになった話を書いてみます。同じように後輩指導で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

私が経験した「指導に苦労した」場面

CASE 01

報告・相談が自分から来ない

まず一番困ったのは、後輩からの報告や相談がほとんどないことでした。何か問題が起きていても、こちらから聞かない限り共有されない。進捗も、トラブルも、こちらが気づいてようやく発覚する、という状態が続きました。

報告・相談がないと、こちら側で状況を把握できず、後手後手の対応になってしまいます。指導する側としては「何かあったらすぐ言ってほしい」というのが本音ですが、それが当たり前に行われない環境というのは、想像以上にストレスがかかるものだと実感しました。

CASE 02

指導への反応に素直さを感じられない

何かを伝えたとき、表面上は「はい」と返事をするものの、その後の言動を見ていると、素直に受け止めているとは思えないことがありました。指導した内容がそのまま行動に反映されない、あるいは反発するような態度が見える、といった場面です。

指導する側も人間なので、こうした反応が続くと「言っても変わらないなら」という気持ちになってしまいます。

CASE 03

「やろうと思ってました」という返答の正体

特に印象に残っているのが、「これはどう?できる?」と確認したときの返答です。

後輩の返答 「やろうと思ってました」

この一言には、「自分はすでに考えていて、まだ手をつけていないだけ」というニュアンスが込められているように感じました。つまり、指摘されたから動くのではなく、もともと自分の中では計画済みだった、というスタンスを示されているような感覚です。

実際にやっていたかどうかは別として、こちらが先に確認しないと動かない、という状況自体が課題なのですが、その点には触れず「やろうと思っていた」という言葉で返されると、指導している側としては少しもやもやした気持ちになります。

CASE 04

よかれと思った指導が活かされず、自己流で動く

こちらとしては、相手のためを思って指導しているつもりでも、その内容が修正に反映されないことが多々ありました。指導した後も、結局は自分の考えたやり方で行動してしまう。

一度や二度であれば「まだ慣れていないのかな」と思えますが、同じようなことが繰り返されると、「伝えた内容はどう受け止められているのだろう」と感じるようになりました。

POINT MEMO 報告・相談がない × 指導が反映されない、この2つが重なると、指導する側の心理的な負担はかなり大きくなる。

正直、指導へのリソースを減らしたくなった

⚠ 本音

これらが積み重なると、正直なところ「後輩指導に割く時間や労力を最小限にしたい」という気持ちが芽生えてきたのも事実です。

報告・相談がなく、指導しても変わらず、自己流で動く。それでも何かあれば対応するのは自分自身です。そうなると、「指導しても結果が変わらないなら、最低限の関わりにしておこう」と考えるのは、ある意味自然な心理だと思います。

それでも「投げやり」にはなれない理由

ただ、ここで立ち止まって考えたのが、自分の立場でした。

私は中間管理職であり、組織として後輩・部下を育成する役割を担っています。「指導が大変だから関わりを減らす」という選択は、個人としては楽になるかもしれませんが、組織の一員としての役割を放棄することにもつながります。

そう考えると、「もう指導しなくていい」とは言っていられない、というのが現実でした。

◆ ◆ ◆

発想を転換した3つの視点

そこで、投げやりになるのではなく、視点を変えて向き合うことにしました。具体的には、次の3つの考え方です。

視点 1

これは自分のコーチング力を試されている場

報告・相談がなく、素直さに欠ける反応をする後輩への指導は、ある意味「指導が難しいケース」です。逆に言えば、こうした状況でうまく関われるようになれば、それは指導者としてのスキルが上がっている証拠でもあります。

「この後輩にどう伝えれば伝わるか」「どんな問いかけをすれば、報告・相談が自然に出てくるようになるか」を考えること自体が、コーチング技術を高める実践の場になります。

視点 2

相手を変えるより、関わり方・伝え方を変える

「やろうと思ってました」という返答が出てくる背景には、本人なりの受け止め方や、過去の経験からくる反応パターンがある可能性があります。相手の言動を直接変えようとするより、こちら側の関わり方や質問の仕方を変えることで、結果として相手の行動が変わっていくこともあります。

たとえば、確認の仕方ひとつでも、「できた?」ではなく「今どこまで進んでる?」「困っていることはある?」といった聞き方に変えるだけで、後輩が答えやすくなり、報告・相談のハードルが下がることがあります。

視点 3

後輩指導は自分自身のスキルアップの機会

後輩指導に悩むということは、裏を返せば「自分自身の指導・コーチングのスキルを伸ばす機会」が目の前にあるということでもあります。

うまくいかない経験ほど、振り返ったときに学びが多いものです。今回のような「苦労した指導」を通じて、自分なりの指導方法やコミュニケーションの工夫を増やしていくことが、結果的に自分自身の成長につながると考えるようにしています。

まとめ

報告・相談がない、指導が素直に受け止められない、「やろうと思ってました」という返答が続く——こうした状況は、指導する側にとって大きなストレスになります。「リソースを最小限にしたい」と思ってしまうのも、無理のない感情だと思います。

しかし、中間管理職として育成の役割を担う以上、投げやりになるわけにはいきません。だからこそ、「これは自分のコーチング力を高める機会」「後輩指導を通じて自分自身もスキルアップできる」という視点で向き合うことが、長期的には自分にとっても組織にとってもプラスになると感じています。

同じように後輩指導で悩んでいる方にとって、何かしらのヒントになれば幸いです。

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