「理学療法士になる前に知っておくべきこと!新人PTが後悔しないための準備ガイド」

健康

はじめに

先日、理学療法士国家試験が終わり、ホッとしている方も多いのではないでしょうか?
これまでの数年間、膨大な知識を学び、実習を乗り越え、国家試験に向けて努力してきた皆さん、本当にお疲れさまでした。

試験が終わると、一気に気が抜けて「しばらくは何も考えずに過ごしたい…」と思うかもしれません。
しかし、4月からは 理学療法士としての新たなスタート が待っています。

さん学生A
さん学生A

国家試験は合格したけれど、実際に現場で働くために何を準備すればいい?

学生Bくん
学生Bくん

理学療法士としての生活が始まる前に、今のうちにやっておくべきことは?

そんな不安や疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?
そこで、今回の記事では 4月までに準備しておくべきこと知っておいた方がいいことについて詳しく解説します。

これからの期間を有意義に過ごし、4月から自信を持ってスタートを切るためのヒントにしてもらえればと思います。

4月までに準備しておくべきこと

解剖学・運動学の復習をする

臨床では既に理学療法士として働いている人でも、

「この筋肉ってどこからどこに付いてたっけ?」

「この関節の動きはどの筋が関与するんだろう?」

といったことを思うことも多々あります。(できればない方がいいのですけどね汗)当たり前のようですが、解剖学・運動学の知識が必要な場面が多くあります。
特に、 動作分析や運動指導を行う際に、これらの知識が抜けていると適切な介入ができません。

例えば、脳卒中患者の歩行訓練をするときに、 「なぜこの動作ができないのか?」 を考えるには、筋や関節の機能を正しく理解している必要があります。
また、整形外科疾患では、術後のリハビリプログラムを考える上で 解剖学的な構造や機能回復のメカニズムを理解することが不可欠です。

復習のポイント

主要な筋・骨・神経の走行を再確認する(特に下肢・体幹・肩関節は臨床でよく使う)
• 関節の運動軸と可動範囲を復習し、動作分析につなげる
• 運動連鎖(肩・股関節・膝などの動きのつながり)を意識して理解する
• 関節モーメント(どの方向に力がかかるのか)をイメージできるようにする

ポイントは、「暗記」ではなく「臨床の視点」で整理することです。

よく使う評価方法を確認しておく

理学療法士として働き始めると、 患者さんの評価を任されることがすぐにあります。
評価ができなければ適切なリハビリを提供することができないため、 実施方法や基準をしっかりと復習しておくことが重要です。

✅ 優先して復習すべき評価項目

筋力評価(MMT):徒手筋力テストの方法と各グレードの基準を確認する
• 関節可動域測定(ROM):測定軸・基準可動範囲・代償動作をチェック
• バランス評価(BBS・TUGなど)
:転倒リスクを評価する際に必須
• 歩行分析:歩行周期・異常歩行の特徴・各相に関与する筋の働きを理解する
• 感覚検査:表在・深部感覚の評価方法を復習

評価は「知っている」だけではなく、「実際にできること」が重要なので、 実技のイメージを持ちながら復習する と効果的です。

コミュニケーションスキルを意識する

理学療法士は、 患者さんや多職種とのコミュニケーションが非常に重要な仕事です。
知識や技術があっても、 患者さんに適切に伝えられなければ治療効果は半減してしまいます。

✅ 練習しておきたいこと
• 専門用語を使わずに、患者さんに分かりやすく説明する練習
• 報告・相談の仕方(簡潔かつ要点を押さえた伝え方)
• 第一印象を良くするための挨拶や礼儀

働く病院・施設の情報を確認しておく

配属先のリハビリテーション科の特徴や、扱う疾患について事前に調べておくと、4月からの業務がスムーズになります。

✅チェックしておきたいポイント

・ どのような疾患を多く担当するのか?(脳卒中・整形・呼吸器など)
• 1日あたりのリハビリ単位数(スケジュールの流れを把握)
• スタッフの構成(理学療法士の人数や経験年数)
• 使用している評価スケール・治療機器の種類

病院の ホームページや研修資料 を事前に確認すると、イメージしやすくなります。

知っておいた方がよいこと

「最初から完璧な理学療法士はいない」

新人のうちは分からないことばかりで当然です。
「間違えたらどうしよう…」と不安になるかもしれませんが、 誰でも最初は未経験からのスタートです。
大切なのは、 分からないことを素直に聞き、学ぶ姿勢を持ち続けること です。

また、先輩からアドバイスを受ける際は、 「分かりました!」と素直に受け入れ、実践する姿勢 を持つことが成長の鍵となります。

体調管理をしっかりする

理学療法士の仕事は 体力勝負 でもあります。
働き始めの頃は、 慣れない環境と緊張で想像以上に疲れます。
食事・睡眠・運動を意識し、 体調管理をしっかり行うこと が長く働くためのポイントになります。

「学び続ける姿勢」が大切

理学療法は 常に進化し続ける分野 です。
国家試験に合格しても、勉強が終わるわけではありません。
新しい治療技術やエビデンスが次々と出てくるため、 継続的に学ぶことが必要不可欠 です。

「知識のアップデート」を怠らず、 積極的に学び続ける姿勢 を持ちましょう。

最後に

4月から理学療法士としての新たな一歩を踏み出す皆さん。
最初は不安や戸惑いがあるかもしれませんが、 焦らず、確実に経験を積んでいけば必ず成長できます。
大切なのは、

  • 「学び続けること」
  • 「患者さんと向き合うこと」
  • 「自分自身を大切にすること」

これからの理学療法士人生、楽しみながら頑張ってください!応援しております。

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