理学療法士におすすめの靴とは?快適に働くためのシューズ選びのポイント

理学療法士

はじめに:理学療法士にとって靴選びはとても重要!

理学療法士は、病院や施設などで長時間立ち仕事をしたり、患者さんの移動をサポートしたりする機会が多い職業です。一日中動き回ることが多いため、靴の選び方によっては業務の快適さや身体の負担に大きく影響します。

合わない靴を履いていると、足の痛みや疲労の蓄積だけでなく、膝や腰への負担にもつながります。さらに、滑りやすい靴や不安定な靴を履いていると、転倒やケガのリスクが高まり、患者さんの安全確保にも影響を及ぼす可能性があります。

そのため、理学療法士にとって靴選びは単なる「履き心地の良さ」だけではなく、「安全性」「動きやすさ」「疲れにくさ」といった複数の要素を考慮する必要があります。

今回は、理学療法士におすすめの靴の選び方や、具体的なおすすめシューズ、避けたほうがよい靴について詳しく解説します。

理学療法士におすすめの靴の条件

僕が思う、理学療法士の業務に適した靴には、以下のような条件が求められますと考えております。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

ポイント
  • クッション性が高く、長時間の歩行や立ち仕事でも疲れにくい
  • グリップ力があり、滑りにくい
  • フィット感があり、足をしっかり支えられる
  • 軽量で動きやすい
  • 通気性が良く、長時間履いても蒸れにくい

クッション性が高く、長時間の歩行や立ち仕事でも疲れにくい

理学療法士は、病棟内を歩き回ったり、患者さんの体を支えたりする場面が多く、足にかかる負担が大きくなります。そのため、ソールに適度なクッション性があり、足への衝撃を吸収できる靴を選ぶことが重要です。

特に、硬い床の上で長時間立ち仕事をしていると、足裏や膝、腰に負担がかかりやすくなります。適切なクッション性を備えた靴を履くことで、関節への負担を軽減し、疲労を最小限に抑えることができます。

グリップ力があり、滑りにくい

病院や施設の床は、ワックスがかかっていてツルツルしていることが多く、滑りやすい環境です。また、リハビリ室や病室では、床に水滴が落ちていることもあります。そのため、靴底のグリップ力が高いものを選ぶことが大切です。

グリップ力が低い靴を履いていると、患者さんを支えているときに滑ってしまう危険性があります。特に、歩行訓練や移乗動作の際に足元が安定しないと、患者さんだけでなく理学療法士自身も転倒のリスクが高まります。

フィット感があり、足をしっかり支えられる

靴が足に合っていないと、長時間履いているうちに靴の中で足がズレたり、摩擦が生じたりして、靴擦れや痛みの原因になります。特に、かかとや甲の部分がしっかり固定される靴を選ぶことが大切です。

また、フィット感が悪い靴は、歩行中に足が不安定になりやすく、姿勢の崩れや転倒のリスクを高める要因になります。患者さんをサポートする際に踏ん張る場面も多いため、足と靴が一体となるようなフィット感のある靴を選ぶことが理想です。

軽量で動きやすい

重い靴を履いていると、長時間の勤務で足が疲れやすくなります。特に、病棟やリハビリ室を頻繁に移動する理学療法士にとって、軽量で動きやすい靴は重要です。

また、軽量な靴は歩行時の負担が少なく、足運びがスムーズになります。逆に、重い靴を履いていると、無意識のうちに歩行動作が遅くなったり、姿勢が崩れたりすることがあるため、注意が必要です。

通気性が良く、長時間履いても蒸れにくい

長時間靴を履き続ける理学療法士にとって、通気性の良さも重要なポイントです。通気性が悪い靴を履いていると、足が蒸れて不快感が増し、長時間の業務がストレスになってしまいます。

また、足が蒸れると細菌が繁殖しやすくなり、水虫などのリスクも高まります。特に、病院内では衛生面も考慮する必要があるため、メッシュ素材や通気孔がある靴を選ぶと快適に過ごせます。

理学療法士に向いていない靴とその危険性

ポイント
  • 革靴やフォーマルシューズ
  • サンダルやスリッポンタイプの靴
  • 厚底やヒールのある靴

革靴やフォーマルシューズ

なぜ向いていないのか?
• クッション性が低く、長時間履くと足の負担が大きくなる
• 靴底が硬く、グリップ力が低いため、滑りやすい

どんな場面で危険?
• 病棟やリハビリ室の床が滑りやすい場所では転倒のリスクが高まる
• 硬い靴底の影響で、足や膝の痛みが出やすくなる

サンダルやスリッポンタイプの靴

なぜ向いていないのか?
• かかとが固定されていないため、足が不安定になりやすい
• 安定感がないため、歩行時や移乗動作時に力を入れにくい

どんな場面で危険?
• 患者さんの歩行訓練中にバランスを崩しやすくなる
• 突然の動きに対応できず、転倒しやすくなる

厚底やヒールのある靴

なぜ向いていないのか?
• 重心が高くなり、不安定になりやすい
• 足首の動きが制限され、素早い対応が難しくなる

どんな場面で危険?
• 急に方向転換が必要な場面で足をくじきやすい
• 移乗介助中にバランスを崩し、患者さんの安全を確保できなくなる

おわりに:快適な靴で理学療法士の仕事をサポートしよう!

靴選びは、理学療法士にとって重要なポイントの一つです。適切な靴を選ぶことで、足や膝、腰への負担を軽減し、快適に働くことができます。

日々の業務に適した靴を選び、しっかりとメンテナンスを行いながら、自分に合った靴を見つけていきましょう!

ここまで読んで頂きありがとうございました。
他にも記事がありますので、気になったものがあればご覧ください。

日々の臨床の一助となりますように。

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