はじめに
忙しい理学療法士のあなたへ、行動できない悩みと向き合う理学療法士の皆さん、日々の業務本当にお疲れ様です。
患者さんのリハビリテーションを支え、常に学び続けるプロフェッショナルな皆さんだからこそ、多忙な中で「わかっているけど行動できない」「もっとこうしたいのに、なかなか始められない」といった悩みを抱えることもあるのではないでしょうか。
最近、僕自身が多く「後回し癖」や「先延ばし癖」の克服法について勉強しています。
今回の記事では、行動できない現状を打破するための科学的なアプローチと、日々のメンタルケア、そして自己成長に繋がる「ジャーナリング」の具体的な活用法についてお伝えします。
なぜ私たちは行動できないのか?
「行動の壁」の乗り越え方を勉強していく中で大切な事を発見しました。それは、やる気に頼らず行動できる習慣を身につけることの重要性です。
やる気を出し続けるのは困難であり、パフォーマンスを安定させるには、やる気に左右されない行動習慣の確立が最も良い方法です。
行動できない主な理由はいくつかあります。
- やるべきことが不明確: 具体的に何をすれば良いのか、その方法や挫折要因対策まで考えられていない場合、行動は停滞します。
- 完璧主義の罠: 「完璧にこなさなければ」という思いが、最初の第一歩を踏み出すハードルを上げてしまいます。
- 未来への不安: 先延ばしにする人は、多くの場合、失敗への不安や結果に対する恐れを抱えています。不安は行動の力にもなり得ますが、それが大きすぎると麻痺してしまいます。
- 始める際の抵抗感: 新しい習慣を始める際、その労力や心理的な抵抗感が行動を妨げます。これらの「行動の壁」を乗り越えるために、解決策を推奨されています。

やるべきことを「具体的に」する
実際に僕自身が取り入れている対策としては、まず「やるべきこと」を具体的にするということです。
単に「運動する」ではなく、「毎日朝食前に5分間、腕立て伏せを10回とスクワットを10回する」のように、いつ、どこで、何を、どのくらいやるのかを明確にします。
さらに、途中でどんな障害が起きそうか、それに対してどう対処するかまで考えておくと、挫折する確率を大幅に減らせます。
「スモールステップ」で抵抗感を減らす
新しい習慣を作るには、始める際の抵抗感を減らすことが非常に重要となります。例えば、ジムに行き始めるのが億劫なら、まずは入会金や月会費が不要な自重トレーニングから始めてみるのがおすすめです。
僕はどんなことでも「5分だけ」やってみるというアプローチを実践しています。これならハードルが低く、始めやすいはずです。そして、5分経って「もっとやれる」と感じたら続ければいい。
この「小さな一歩」が、やがて大きな行動に繋がります。
環境を最適化し、「やる気」に頼らない仕組みを作る
やる気に左右されず行動するには、環境を整えるのが効果的です。例えば、ついつい見てしまうテレビのリモコンを手の届かない場所に置く、すぐに取り掛かりたい仕事の道具を手の届く場所に準備しておく、といった具合です。
誘惑を減らし、行動を促す環境を意識的に作り出すことで、意思の力に頼ることなくスムーズに行動できるようになります。
不安を「行動の燃料」に変える先延ばしにする
背景には不安があることが多いと私は考えています。
しかし、不安は必ずしも悪いものではありません。不安との向き合い方や不安対策について深掘りして考えていきます。
不安を上手に利用すれば、それは行動の力となります。
例えば、「このままではまずい」という漠然とした不安を、「では、今、具体的に何をすればその不安を解消できるか?」という行動計画に落とし込むことで、不安をポジティブな原動力に変えることができます。
日々の業務で多くの情報処理と感情労働をこなす理学療法士にとって、メンタルケアは非常に重要です。
そこで僕が強く推奨するのが「ジャーナリング」です。
ジャーナリングとは、単なる日記とは異なり、自分の思考や感情、経験を特定の目的を持って書き出すことで、自己理解を深め、問題解決能力を高めるテクニックです。
今回は僕が勉強した科学的に正しいジャーナリングのテクニックについてご紹介します。
ジャーナリングがもたらす驚くべき効果
ジャーナリングには、数多くのメリットがあります。

- ストレス軽減とレジリエンス向上: 感情を書き出すことで、心の中に溜め込んだストレスを解放し、客観的に自分の感情を見つめ直すことができます。これにより、精神的な回復力が高まります。
- 自己認識の深化: 自分の内面に意識を向けることで、何を考え、何を感じているのかが明確になります。これは自己成長の第一歩です。
- 問題解決能力の向上: 頭の中だけで考えているだけでは堂々巡りになりがちな問題も、書き出すことで思考が整理され、新たな視点や解決策が見えてくることがあります。
- 感情コントロールと意思決定の改善: 感情に流されにくくなり、より冷静で合理的な判断を下せるようになります。
- 仕事の効率化と生産性向上: 頭の中がスッキリすることで、仕事への集中力が高まり、効率が向上します。
- 理学療法士としてのパフォーマンス向上: 患者さんとのコミュニケーション、臨床思考、研究活動など、多岐にわたる業務において、ジャーナリングで培われる自己認識力や問題解決能力は、確実に皆さんのパフォーマンスを高めるでしょう。
ジャーナリングの実践
ステップとコツジャーナリングには様々な方法がありますが、ここでは特に効果的な種類と実践のコツをお伝えします。
【実践のステップ】

1.目的を明確にする: 何のためにジャーナリングをするのか(ストレス解消、目標達成、アイデア出しなど)を最初に決めましょう。
2.ツールを選ぶ: ノートとペンでも、PCやタブレットでも構いません。自分が一番書きやすいものを選びましょう。
3.時間と場所を決める: 毎日決まった時間、集中できる場所で行うことで習慣化しやすくなります。例えば、朝起きてすぐの5~10分間や、寝る前の10分間などです。
4.書くテーマを選ぶ(または自由に書く):•エクスプレッシブライティング: 最も基本的な方法で、心の中に浮かんだ感情や思考を、文法や構成を気にせず、ひたすら書き出すテクニックです。ストレスやネガティブな感情の解放に特に効果的です。グラティチュードジャーナリング(感謝日記): 毎日感謝できることを3~5つ書き出すことで、ポジティブな感情を高め、幸福感を向上させます。
•プロダクティビティジャーナリング: その日の目標、タスク、反省点などを書き出し、生産性の向上に繋げます。理学療法士としての業務計画や学習計画にも役立ちます。
•モーニングページ: 朝起きてすぐに、頭に浮かぶことを何も考えずに3ページ分書き出す方法です。頭の中の「デトックス」になり、クリアな状態で一日を始めることができます。
【実践のコツ】

•完璧を求めない: 上手く書こう、きれいに書こうとせず、とにかく手を動かして書き続けることが大切です。誤字脱字、文法の乱れは一切気にしないでください。
•継続が力: 毎日少しずつでも続けることが重要です。毎日が難しければ、週に数回でも構いません。習慣化できれば、その効果を実感しやすくなります。
•書いたものを読み返す: 時々、過去に書いたジャーナルを読み返してみましょう。自分の思考パターンや感情の動き、成長の軌跡を発見でき、新たな気づきに繋がります。
•匿名性を保つ: 誰かに見せるものではない、という意識で書きましょう。そうすることで、より正直な感情や思考を書き出すことができます。
•批判しない: 書いている内容に対して、自分自身を批判したり、ジャッジしたりしないことが重要です。ただ、ありのままを書き出してください。
終わりに
行動し、書き続けることで最高の自分を更新する理学療法士の皆さんが抱える「行動できない」という悩みは、決して特別なものではありません。
しかし、僕が提唱している科学的なアプローチ、つまり「やるべきことの具体化」「スモールステップ」「環境の最適化」、そして「不安の活用」によって、その壁は確実に乗り越えられます。
さらに、日々のメンタルケアと自己成長のために、ジャーナリングを習慣にしてみてください。自分の感情や思考を書き出すことで、頭の中は整理され、ストレスは軽減し、結果として仕事の効率も向上します。
そして臨床理学Labでは、やる気に頼らず行動できる習慣の身につけ方や、ジャーナリングの具体的なテクニックだけでなく、より専門的な理学療法に関する記事、最新の知見についてのコンテンツをご用意しております。
理学療法士という専門性の高い仕事に携わる皆さんだからこそ、自身のパフォーマンスを最大限に引き出し、心身ともに健康でいることが、患者さんへの最高のサポートに繋がると僕は信じています。ぜひ今日から、小さな一歩を踏み出し、ジャーナリングを始めてみてください。
あなたの行動が、未来を変える力になるはずです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

