新人理学療法士がやりがちなミス10選とその対策|失敗から学ぶ臨床のコツ

理学療法士

はじめに

こんにちは。
もうすぐ4月で新しい環境になる方も少なくないのではないでしょうか。
4月からはれて理学療法士になる方もいらっしゃると思います。

新人の頃、「この対応で合っているのかな?」と不安になったり、思わぬミスをして焦った経験はありませんか?私自身も新人時代は失敗の連続でした。しかし、ミスを振り返り、適切な対策を知ることで、確実に成長できます。

この記事では、新人理学療法士がやりがちなミス10選とその対策を、臨床での具体例を交えながら解説します。今まさに新人として奮闘している方や、新人指導をしている先輩にも役立つ内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください!

現役の医療従事者が悩みやすい事
はじめに現役の理学療法士が悩みやすいことと、その解決方法について以下にまとめます。悩みやすいこと患者とのコミュニケーション不足や信頼関係の構築患者のモチベーション維持とリハビリへの意欲向上...

この記事の内容とおすすめの読者

この記事では、以下の内容を解説します。
✅ 新人理学療法士がやりがちなミス10選
✅ そのミスを防ぐための具体的な対策
✅ 実際の臨床でのエピソードや会話例

こんな方におすすめです!

かず
かず

✔ 新人理学療法士で、臨床に自信がない方
✔ 失敗を減らし、より良いリハビリを提供したい方
✔ 新人指導をする予定の先輩理学療法士の方

新人理学療法士がやりがちなミスとその対策

評価の抜け漏れ

【ミスの例】
患者の可動域や筋力を測定し忘れ(不足)、後になって「評価が足りない…」と気づく。

【対策】
✅ 初期評価のチェックリストを作成し、漏れを防ぐ
✅ 評価の流れを事前にシミュレーションする

【臨床での会話例】

新人PT: 「◯◯さん、膝関節の伸展制限がありそうですね。立位の際に膝が伸びませんね。」
先輩PT: 「問題は膝だけかな?股関節の伸展ROM測った?」
新人PT: 「…測ってないです。」
先輩PT: 「評価が不十分だと、適切な治療計画が立てられないよ。まずは測定しよう。」

過負荷・低負荷の設定ミス

【ミスの例】
患者の状態を考慮せず、負荷をかけすぎてしまい、翌日「痛みが強くなった」と言われる。

【対策】
✅ RPE(自覚的運動強度)やバイタルを参考に負荷を調整
✅ 初回は軽めの負荷で開始し、徐々に調整

患者への説明が難しすぎる

【ミスの例】
「膝関節の屈曲と伸展制限があります。大腿二頭筋やその他軟部組織の短縮が要因ですね。」と説明し、患者がポカンとしてしまう。

【臨床での失敗エピソード】

新人PT: 「◯◯さん、膝の可動域制限がありますね。Ely testも陽性であることも原因なので股関節も治療しましょう。」
患者: 「どういうこと?」
新人PT: 「えっと…筋肉が縮んでしまっていて…つまり…。」
患者: 「難しいねぇ…。」
先輩PT: 「要するに、膝も硬いですが、股関節も硬くなっています。周りの筋肉が硬くなってるから、それを柔らかくする運動をしましょう。」
患者: 「あぁ、なるほど!それならわかる。」
新人PT: 「(もっと簡単に説明しないとダメだな…)」

【対策】
✅ 簡単な言葉を使い、図やジェスチャーを交えて説明する
✅ 例え話を用いてイメージしやすくする(例:「筋肉のハリは、ゴムが縮んでいるようなものです」)

安全管理のミス(車椅子のロック忘れ)

【ミスの例】
移乗の際に車椅子のロックをかけ忘れ、患者が危うく転倒しそうになる。

【臨床での失敗エピソード】
新人PT: 「では、ベッドから車椅子へ移りますね。」
(車椅子のロックをかけ忘れたまま、患者を誘導)
患者: 「あっ…!」(車椅子が動いてバランスを崩しそうになる)
先輩PT: 「危ない!!車椅子のロックを忘れてるよ!」
新人PT: 「すみません…!」
先輩PT: 「焦らなくていいから、一つひとつ確認しよう。『ロック、OK?』って毎回確認する癖をつけるといいよ。」

【対策】
✅ 移乗前に「ロック・ブレーキ確認」のルールを徹底する
✅ 介助動作を行う前に、一度深呼吸して落ち着いて確認する

記録の書き忘れ・遅れ

【ミスの例】
「後で書こう」と思っていたら、忙しくなって記録が遅れ、細かい内容を忘れてしまう。

【臨床での失敗エピソード】
新人PT: 「午後の患者さん、どんな運動したっけ…?」
先輩PT: 「記録にメモしてないの?」
新人PT: 「忙しくて、後で書こうと思ってたんですけど…。」
先輩PT: 「後回しにすると、内容を忘れてしまうことが多いよ。終わった直後に簡単なメモを残す習慣をつけよう!」

【対策】
✅ リハビリ後すぐに簡単なメモを取る
✅ 記録の時間を業務スケジュールに組み込む

医師・看護師との情報共有不足

【ミスの例】
患者の状態を正確に伝えられず、連携ミスが発生する。

【臨床での失敗エピソード】

医師: 「今日の患者さん、リハビリの進み具合はどう?」
新人PT: 「えっと…起立訓練はしました。」
医師: 「1人で立てるってこと?介助が必要なの?歩く練習はまだできない状態?」
新人PT: 「あ…手すりがあれば見守りで自分で立てるようになりました。明日から歩行練習を開始する予定です。」
先輩PT: 「報告するときは、要点をまとめておくといいよ。」

【対策】
✅ 要点を簡潔に伝える練習をする
✅ 伝達内容を事前にメモしておく

バイタルサインの変化を見逃す

【ミスの例】

歩行練習中に患者の顔色が悪くなっているのに気づかず、継続してしまう。

【臨床での失敗エピソード】

新人PT: 「それでは歩く練習をしていきましょう!僕が後に入りますね。」(新人理学療法士が後から介助しながら歩行練習を開始する。患者がやや苦しそうな表情をしているが後からは表情が見えづらいため気づいていない。)
患者: 「ちょっと…息苦しいかも…。」
新人PT: 「あと少しで終わりますので、頑張りましょう!」
(その直後、患者がぐったりしてしまう)
先輩PT: 「ちょっと待って!かなり顔面真っ青だよ!バイタル測った?意識はあるけどぼんやりして血圧低下してるよ!」
新人PT: 「すみません…表情をあまり気にして練習できていませんでした…。」
先輩PT: 「運動だけじゃなく、患者さんの様子もしっかり観察しないとダメだよ。」

【対策】

✅ 運動中もこまめにバイタルを測定し、変化に気を配る
✅ 患者の表情や呼吸状態をしっかり観察し、異常があればすぐに中断する

治療プランの変更に柔軟に対応できない

【ミスの例】

当初のプランに固執し、患者の状態変化に対応できない。

【臨床での失敗エピソード】

新人PT: 「今日も昨日と同じ運動をやりますね!」
患者: 「昨日より腰が痛いんだけど…。」
新人PT: 「でも、この運動をやらないと筋力がつかないので…。」
患者: 「うーん、でも痛いんだよ…。」
先輩PT: 「痛みが強いときは、別の方法を考えないとダメだよ。今日はストレッチ中心にするか、軽い負荷の運動に切り替えた方がいいね。」
新人PT: 「確かに…状態に合わせて調整しないといけませんね。」

【対策】

✅ 患者の状態変化を毎回チェックし、適宜プログラムを調整する
✅ 「この運動ができないなら、代わりに何をするか?」を常に考える

患者との距離感がつかめず、コミュニケーションに苦労する

【ミスの例】

敬語が堅すぎたり、逆にフレンドリーすぎて患者が困惑する。

【臨床での失敗エピソード】

新人PT: 「今日もリハビリしよか!」
患者: 「…あ、はい。」
新人PT: 「じゃそこでストレッチするから寝てー。」
患者: 「…ちょっと馴れ馴れしくない?」
先輩PT: 「まず敬語を使おうか。仮にも自分より目上の方が多いリハビリの業界で、馴れ馴れしくタメ口や話し言葉を使うのは違うよ。戦略的に多少タメ口を使用することはあるかもしれないけど、基本敬語を使うように意識して言葉遣いには注意しよう。」

【対策】

✅ 丁寧な言葉遣いを意識しつつ、患者の性格や反応を見ながら調整する
✅ 患者が話しやすい雰囲気を作るため、適度な相槌や共感を意識する

先輩や他職種に質問できず、一人で抱え込む

【ミスの例】

わからないことがあっても、質問するのをためらい、結果として患者対応に支障が出る。

【臨床での失敗エピソード】

新人PT: (この患者さん、どんな運動をしたらいいんだろう…?でも、先輩忙しそうだし、聞きづらいな…)
(結局、自分で判断して運動を実施)
患者: 「ちょっと痛みが強くなったんだけど…。」
先輩PT: 「どんな運動をしたの?」
新人PT: 「えっと…自分で考えてやってみたんですけど…。」
先輩PT: 「それ、〇〇の症例ではやらない方がいい運動だよ。わからないときは、絶対に相談したほうがいいよ。」
新人PT: 「すみません…次からは必ず確認します。」

【対策】

✅ 「忙しそうだから聞きづらい」という意識を捨て、遠慮せずに質問する
✅ 質問する際は、「〇〇について迷っているのですが、〜という考え方で合っていますか?」と具体的に聞く

まとめとおわりに

新人時代にやりがちなミスは、誰しもが一度は経験するものです。しかし、ミスをした後の対応や学びの姿勢が重要です。

✅ バイタルチェックや安全確認を徹底する
✅ 患者の変化に柔軟に対応し、治療プランを調整する
✅ 先輩や他職種とのコミュニケーションを積極的に行う

最後まで読んでいただきありがとうございました!
この記事が、新人理学療法士の皆さんにとって役立つ内容になれば嬉しいです。

「これ、自分も経験したな…」と思った方は、ぜひコメントやシェアをお願いします!
今後も、臨床で役立つ情報を発信していきますので、よろしくお願いします!

タイトルとURLをコピーしました