✅この記事はこんな人におすすめ
- リハビリ職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)として働いている方
- 「自分の時間がない」と感じている医療・介護職の方
- 働き方や仕事とプライベートのバランスについて考えたい方
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「やりたいことが後回しになる」リハビリ職のリアルな午後
気がついたらもう20時、病院を出る。
やろうと思っていたことは、また今日もできなかった——。
そんな日常が、気がつけば習慣になっている。
医療職、特にリハビリ職として働くあなたにも、きっと心当たりがあるのではないでしょうか。
ここでは、ある平日の“本当にあった1日”を日記小説風に綴ってみます。
誰かのリアルが、誰かの共感につながることを願って。
【午後の記録】「知らない8人」の情報収集から始まる午後
午前のリハビリ診療が終わったのは12時半。
カルテ入力と午後の準備のため、昼休みは15分ほどでお弁当をかき込む。
午後に行く予定の患者が割り振られる。
今日の午後は8人。しかも、全員初対面の患者さん。
- 新規担当:2名
- 代行患者:6名
ひとりひとりの情報を、カルテ、看護記録、手術記録、バイタル、ADL状況から洗い出す。
リスク管理とリハビリの質を落とさないために、ここで手を抜くわけにはいかない。
だけど、正直——この作業だけでかなりの疲労感。
【現場のリアル】「予定通り」は幻想だ
午後の予定を立てて病棟に向かう。
でも、現実はなかなか予定通りには進まない。
- 検査に行っていてリハビリ不可
- 面会中で一時待機
- 看護師さんのケアと重複
- 担送で一時離床中
そのたびにスケジュールを修正。病棟中を駆け回る。
走る。確認する。謝る。予定を組み直す。
「リハビリ=機械的な仕事」だと思っている人が見たら驚くだろう。
リハ職って、こんなにも臨機応変と根気が求められる仕事なんです。
【夕方以降】仕事は「診療」で終わらない
やっと診療が終わったのは17時半。
でも、ここで帰れるわけじゃない。
- カルテ記録(8人分)
- 書類業務
- 明日の予定確認
1番苦手な時間帯がここ。
集中力が切れそうな中、ミスが許されない作業が続く。
そして19時からは実習指導関連のZoomミーティング。
その日、病院を出たのは20時すぎだった。
【帰宅後】やりたかったことは、また明日へ
帰宅後、ご飯を食べて、愛犬をなでて——
気づいたら寝ていた。
ふと目が覚めて、日付が変わっていることに気づく。
「自分がやりたかったこと」は、また今日もできなかった。
ToDoリストに書いていた、勉強、ブログ執筆、ストレッチ…
全て、今日も“後回し”。
自分の時間って、一体どこにあるんだろう?
そう思いながら、スマホを手に取り、スケジュールアプリをそっと閉じた。
✅仕事に追われる毎日を、どう整えるか
「忙しい」は当たり前。
でも、それに慣れてしまうと、自分の時間の価値を見失うことがあります。
やりたかったこと、やってみたかったこと、
それらがすべて「いつか」で終わってしまわないように——
- 1日の終わりに5分でも“自分のための時間”を持つ
- スケジュールに「余白」を作る
- 「できたこと」に目を向ける習慣を持つ
小さなことでいい。
そんなふうに、自分の時間を「少しずつ取り戻す」ことが、
燃え尽きずに働くための一歩なのかもしれません。
📝まとめ:働くあなたへ、エールを込めて
やりたかったことができない毎日でも、
誰かのために働いているあなたは、じゅうぶんに尊い。
この文章を読んでくれたあなたも、
「ただこなすだけじゃない日々」を積み重ねているはずです。
それでも、ときどき立ち止まって、
「自分にとっての大事な時間」を取り戻すヒントになれば嬉しいです。