何のために頑張ってるんだろう
気づけば、あっという間に過ぎていく毎日。仕事、家のこと、人との関わり…。
「とにかく今日をこなすだけで精一杯」
あなたも、そんな風に感じる日があるのではないでしょうか。
忙しい日々の中で、私はふと、こんな疑問に襲われることがありました。
「私って、一体何のためにこんなに頑張ってるんだろう?」
たくさんの人との出会いを通じて多くのことを学んできたはずなのに、どこか満たされない。努力しているはずなのに、心が晴れない。
そんな違和感の正体を探してたどり着いたのが、「人生のテーマ」という考え方でした。
この記事では、私が実践した「人生のテーマ」の見つけ方と、それによって得られた心の変化についてお伝えします。もしあなたが今、漠然とした不安や焦りを感じているなら、この記事が“自分だけの答え”を見つけるヒントになるはずです。
なぜか満たされない…「なんとなく頑張る」日々の正体
理学療法士として、目の前の患者さんのために全力を尽くす毎日。充実しているはずなのに、ふと立ち止まると、“なんとなく頑張っている”自分に気づく瞬間がありました。
- 周りに合わせて、やるべきことをこなしている
- 目標はあるけど、心からの情熱が湧かない
- 努力しているのに、達成感よりも疲労感が大きい
あなたにも、こんな経験はありませんか?
この満たされない感覚の根本には、「自分の生き方の軸」が定まっていないという原因があったのです。
「人生のテーマ」とは?目標や夢との決定的な違い
「人生のテーマ」と聞くと、なんだか壮大なものに感じるかもしれません。しかし、これは「目標」や「夢」とは少し違います。
- 目標・夢:何を達成するか(What)という「到達点」
- 人生のテーマ:どう生きるか(How)という「コンパス(方位磁針)」
言い換えれば、自分の生き方の軸であり、迷ったときにいつでも戻ってこられる“原点”のような存在です。このテーマがあれば、日々の選択に一貫性が生まれ、ブレない自分を確立できます。
私が「人生のテーマ」を見つけた3つのステップ
では、どうすれば「人生のテーマ」は見つかるのでしょうか?
特別なスキルは必要ありません。私が実践したのは、自分の内面と丁寧に向き合う、とてもシンプルな方法でした。
ステップ1:日記に「感情」を書き出す
私の趣味の一つに、日記を書くことがあります。単なる出来事の記録ではなく、その時に感じた**「感情」や「思考」を正直に書き出す**ことを大切にしています。
- 嬉しかったこと、心が動いた瞬間は?
- 逆に、悲しかったこと、モヤモヤしたことは?
- 「これは譲れない」と感じた出来事は?
日々の感情を文字にすることで、自分が何を大切にしているのかが客観的に見えてきます。
ステップ2:過去の経験から「共通点」を探る
書き溜めた日記や過去の記憶を振り返ってみると、点と点だった出来事の中に、ある共通の“想い”が浮かび上がってきました。
私が**「本当に嬉しかった瞬間」や「無我夢中になれたこと」には、必ず共通するキーワードや価値観があった**のです。
それは、誰かに教えてもらうものではなく、自分の経験の中にすでに眠っている宝物のようなものでした。
ステップ3:答えを急がず「浮かび上がる」のを待つ
最初、私は「正解のテーマ」を探そうとして焦っていました。
しかし、途中で気づいたのです。「人生のテーマ」は、無理やり決めるものではなく、今までの経験や感情の積み重ねの中から、自然と“浮かび上がってくる”ものなのだと。
焦る必要はありません。自分と向き合う時間そのものが、テーマを形作っていくプロセスなのです。
「人生のテーマ」を持つと、生き方がこう変わる
自分の軸となるテーマを意識し始めてから、私の日常には嬉しい変化が訪れました。
変化1:選択に迷いがなくなり、心が軽くなった
何かを決めるとき、「これは自分のテーマに沿っているかな?」と自問自答するようになりました。このワンクッションを置くだけで、周りの意見や情報に流されなくなり、“自分のペースで生きる”感覚を取り戻せたのです。他人と比べて焦ることも減り、心が本当に軽くなりました。
変化2:日々の仕事に「意味」を見出せるようになった
同じ仕事をしていても、「テーマのための一歩」と捉えることで、一つひとつの業務に深い意味を見出せるようになりました。「こなす」から「積み上げる」へ。この意識の変化が、仕事へのモチベーションを大きく変えてくれました。
あなたの「人生のテーマ」を見つけるヒント
この記事を読んでくださったあなたにも、ぜひ一度「自分のテーマ」について考えてみてほしいです。難しく考える必要はありません。まずは、以下の質問に心の中で答えてみてください。
- あなたが「こうありたい」と願う理想の姿は?
- どんな状態のときに「自分らしい」と感じますか?
- 人生で「これだけは大事にしたい」と思うことは何ですか?
そんな小さな想いのカケラが、あなただけのテーマの始まりになるはずです。
まとめ:自分だけの“芯”を持って生きよう
今回は、「人生のテーマ」を見つけることの重要性と、その具体的なステップについてお伝えしました。
- 「人生のテーマ」は、夢や目標とは違う“生き方の軸”
- 答えは焦らず、日記などを通じて自分の経験の中から見つける
- テーマを持つことで迷いが減り、自分らしい毎日を取り戻せる
ちなみに、私自身も長い時間をかけて見つけた“あるテーマ”があります。それは、このブログで同じように「自分と向き合う時間」を大切にしている方々と、これから少しずつ分かち合っていきたいと思っています。
「人生のテーマを持つこと」は、自分の生き方に“芯”を通すこと。
この記事が、あなたが自分だけのコンパスを見つける、最初の一歩となれば幸いです。
あなたの人生のテーマは、どんな言葉になりそうですか?
もしよろしければ、コメントであなたの考えや感じたことを教えてください。